完成まで9万3000時間。
1879年から1912年の33年をかけ、建築の知識も経験もない郵便配達員のシュヴァルが、
たった一人で愛娘のために宮殿を作り上げた実話の映画化。
フランス南東部の村オートリーブ。
村の自然を観察したり空想しながら郵便配達をしていたシュヴァルは、
ある日、石につまずいて転倒。
その石をきっかけに、シュヴァルは愛娘のために宮殿を作ることを思いつきます。
この時シュヴァル43歳!
毎日、郵便配達のために30キロ近くを歩き、
面白い形の石や宮殿に使えそうな石を見つけては、家に持ち帰ります。
帰ってからは10時間、宮殿作りに没頭。
ひたすら石を運んで黙々と宮殿をつくるシュヴァルと、その家族の物語です。
シュヴァルが、とっても温かい人なのに、口下手で人間関係に不器用で、頑固でなんですよ~。
嬉しい時も、喜んでるのか怒っているのかわからなくて、奥さんの通訳?でようやく周りの人は理解する、みたいなシーンがあったり。
なんだかものすごくわかる!こういうかんじ。
なんだかものすごくわかる!こういうかんじ。
この映画を観るまでは、シュヴァルの理想宮は
お父さんの壮大な道楽
だと思っていました。
でも映画を観ていたら、
シュヴァルは何かを作らずにはいられなかったのかな
と思いました。
そのシュヴァルを支える奥さんを、レティシア・カスタが演じています。
ヴィクシーモデルの時も美しかったけど、このシュヴァルの奥さんの役がすごく似合っているというか自然な感じで、断然この役のレティシア・カスタが魅力的!
1969年にはフランスの重要建造物に指定された宮殿。
シュヴァルの圧倒的なエネルギーを感じました。
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