2017年1月20日金曜日

【読書】「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」



「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」です。
ルネ・ヴェルドン著
鹿島公子監修
鹿島出版会 定価(本体:1400円+税)

J・Fケネディ家に仕えた
フランス人シェフによるレシピ集
大統領一家との心温まる逸話とともに、シンプルなメニューから
本格的な料理まで500以上のレシピを紹介。




DCカードの会員誌「partner」の12月号読者プレゼントに
この「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」がありました。

とても読んでみたかったので、
応募したところ、当選!!!

当たるといいなぁと思いつつ、応募した後は、すっかり忘れていました(笑)。

思いがけなく届いたので、嬉しさ倍増です。

早速読んでみました。

と、いきなり予想外。

料理やテーブルセッティングの写真もあるのかな、と思っていたのですが、
文章のみです~。







なので、レシピを読みながら妄想・・・。

レシピの量がすごいんです!

500以上もあります。

そして、著者のレネ・ヴェルドンさんが、ホワイトハウスでのシェフを
任された経緯や、ケネディ家との思い出、調理のポイントなどが
書かれています。



CONTENS   目次

Introduction   序文

Appetizers&Hors d'Oeuvres   前菜&オードブル

Soups   スープ

Eggs   卵料理

Fish and Sea Food   魚介料理

Poultry and Game Birds   鳥料理とジビエ料理

Meats   肉料理

Basic Foundation for Haute Cuisine(Sauces)   高級フランス料理の基本―ソース

Vagetables, Rice and Noodles   野菜、米、麺料理

Salads   サラダ

Desserts   デザート

Suggestions for Food Preparation   下ごしらえのヒント

Epilogue   結び

Index 検索

という内容になっています。


中でもスープの章で、紹介されているクラムチャウダーは一番作って
みたいと思いました。


ケネディ大統領の故郷、ニューイングランドを思い出される魚介のスープを
供して以来、スープは大統領にとって大切な料理のひとつとなりました。
大統領はボストン風クラムチャウダーがとりわけお好みで、私は何度も
リクエストを受けました。

(「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」より引用)
3日も続けてリクエストされたそうです。


レジピの分量は、日本の1カップ(200ml)ではなくて、
アメリカの規格で1カップ(240ml)で、表記されています。

その他容量と温度は、日本の単位に換算されています。



New England Clam Chowder, South-of-Boston Style
ニューイングランド・クラムチャウダー 南ボストン風(8~10人分)

材料・・・
アサリ   中粒48個
水   5カップ
塩漬け豚肉(小さめの角切り)   5㎝角大1切れ
玉ねぎ(みじん切り)   大1個
じゃがいも(さいの目切り)   中4個
塩・挽きたて黒こしょう   各適量
牛乳(温める)   2カップ
ヘビークリーム(温める)   1・1/2カップ

作り方・・・
1.アサリをよく洗う。深鍋に入れ、かぶるように水5カップを加えて煮立て、
10分または貝の口があくまで煮る。
2.煮汁をチーズクロスで漉し、取っておく。
3.アサリの身を殻から外し、適当な大きさに切る。
4.ソースパンで豚肉と玉ねぎを混ぜ、弱火で焦がさないように約3分炒める。
5.2の煮汁とじゃがいもを加える。塩、こしょうで味を調え、じゃがいもが
やわらかくなるまで煮る。
6.アサリの身を加える。
7.鍋を火からおろして、牛乳と生クリームを少しづつ加え、すぐに器に盛る。
(「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」より引用)

ヘビークリームというのは、脂肪分36パーセント以上の生クリームだそうです。

美味しそうです!!

また、肉料理の章で、紹介されているテーブルセッティングのお話。

 テーブルセッティングも、料理を引き立たせるものとして欠かせません。
ーーー中略ーーー
 こういった米国政府のディナーでにおいては、一輪のバラの花をテーブルに
置くことがありました。それはいにしえのローマの習わしであり、ディナーの
席で話したことは何事も口外してはならないと出席者に示唆するという
ものなのです。ラテン語のsub rosaという慣用句はこうした習わしから生じ
ました。それは文字どおり「バラの下(under the rose)」を意味し、部外秘、
国家機密の意味で使われます。
(「ホワイトハウスシェフの料理本 ケネディ家の思い出」より引用)
 とありました。

そんな意味があるんですねーーー。

正式なディナーパーティーから日常の食事など、ホワイトハウスを支えるシェフは、
想像以上に忙しい毎日なんだな、と改めて思いました。

この本にある料理は、伝統的な
フランスの調理法ですが、一般的なキッチンで十分作れるものだそうです。

また、ジャクリーン・ケネディ婦人の子供たちへの食事の方針など、
ホワイトハウスでの様子を読むことができて、
1960年代のアメリカをちょっと覗いたような気分になりました。

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