2012年に発売された「理系の子」
偶然本屋さんで見つけて購入したのですが、
途中、何度も涙が出ました。
まさか、理系の本で泣くなんて思ってもいなかったので、
出かける時は、バックに入れて、色々なところで
読んでいましたが、電車の中で読んでいた時が
一番キツかったです。
泣きたいし、読みたいし。
とても気に入っている本で、時々読み返したり
していたのですが、引っ越しの際に、
リサイクルに出しました。
もう十分読んだ、と思ったのですが・・・。
それ以来落ち着かず、やっぱりまた読みたくなり
結局もう一度購入しました。
これからは大事に保管しようと思います。
「理系の子」には、
インテル国際学生科学フェア2008に
参加した高校生のなかで、
12人が登場しています。
それぞれ、大人でも理解できないような
難しい研究と、高校生としての
生活が描かれていて、
そのドラマもまた興味深いです。
家族や周囲の大人からサポートしてもらっている
恵まれた環境の人もいますが、
困難な状況の高校生もいます。
困難な状況のなか、このサイエンスフェアに
参加することで、自分の道を切り開こうとする
姿に感動します。
高額の賞金は、大学進学の費用や家族を
支える費用にしたいと、必死に頑張る人も
います。
また、すでに自分の研究から特許を取っていたり
起業している高校生もいます。
彼らがたとえ大人だったとしても、
かなりすごい人物だと思いますが、
まだ高校生なのです。
世の中にはすごい高校生がいるんですね・・・。
そのなかでも私は
イライザ・マクニット
のお話しが、とても気に入っています。
イライザ・マクニット、女優を
目指す高校生。
小さいころから、モデルや女優として
活躍してきました。
当然、将来の夢も女優です。
高校の授業で、演技とフランス語を優先したところ、
通常の物理化学の授業が取れなかった
ため、しかたなくミスターBという名物教師の
実験の授業をとります。
生徒が自分で考え、一年かけて研究に
とりくむ授業です。
女優志望でパーティーガールで、
プラチナブロンドのイライザは、
まさに映画「キューティー・ブロンド」の
エル・ウッズみたいです。
もうこの時点で、たぶんミスターBのクラス
では浮きまくっていたのではないかと
思います・・・。
そしてなかなか研究のテーマも決まりません。
スタートから大幅にクラスメイトに後れをとりました。
尊敬するおじいちゃんに、リンゴを食べるときに
農薬がついているかもしれないから、
洗ってから食べるように言われたことをヒントに、
他の食品で、かんたんに農薬が落とせないものは
ないか?と考えました。
そして目に留まったのが、いつも紅茶に入れている
蜂蜜。
こうして、ようやくイライザらしい独創的な
テーマが決まりました!
失敗しながらも研究を続け、気が付けば
インテル国際学生科学フェアに!
でもイライザとしては、最後の最後まで、
女優を目指し、このインテル国際学生科学フェアは
ほんの寄り道、という思いでした。
でもインテル国際学生科学フェアへの参加によって
新たな道を選びます。
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