2016年10月15日土曜日

【読書】「理系の子」 イライザ・マクニット その2



引き続き、

「理系の子」より、イライザ・マクニットのお話です。



蜂蜜に農薬が含まれるのかをテーマに研究を続ける
にあたり、ミツバチについても学びます。

ミツバチは単に蜂蜜を作り出す
だけではなく、農作物の受粉でも大きな役割を
はたしていることに気が付きます。

食物の3分の1はミツバチが受粉させているそうです!!

3分の1!

ミツバチ、働き者ですね!


人を刺すこともあるので、怖いイメージですが、
自然界では大きな役割をはたしているんですね。


そして、高校の名物教師ミスターBの持つ
本格的な研究所のような機材で
研究を進め、蜂蜜には農薬が含まれることを
突き止めます。


その研究成果をもとに、インテル国際学生
科学フェア2008で、環境問題の2位になりました!


この快挙があっても、まだ、
イライザは、自分の進む道は芸術であり
科学ではない、と思っています。

しかし、翌年、高校の最終学年となり
再度、ミスターBのクラスを受講します。

そして今回イライザが選んだテーマは、



「蜂群崩壊症候群」



という現象。

世界中で、突然ミツバチが消えるという
現象が起こり、この名が付きました。

その現象は原因不明でしたが、
イライザは殺虫剤が原因ではないかと推測し、
この研究を始めました。

そして、映画をとることが好きな幼馴染みのチャーリーと、
「蜂群崩壊症候群」をテーマにドキュメンタリーを
制作します。


この時、はじめてイライザは自分がカメラの前に
立つのではなく、後ろに立ちます。
そして意外にも、楽しいと感じます。

ずっと女優を目指していて、カメラに撮られる側から、
自分が撮影し、制作することを体験します。

幼馴染みのチャーリーは、映画を作ることが
好きなので、とても良いチームです。

しかし、仲の良い幼馴染みでも制作の途中では、
大変そうでした。

撮影から編集まで、ひとつの作品を仕上げるまで
長い時間が必要なのですね。


このドキュメンタリーは賞を取り、
さらにイライザの研究もインテル国際学生科学フェア
2009に出場する権利も得ました。

(インテル国際学生科学フェア、長いのでインテルISEFと
表記します。)


そして、イライザはこのインテルISEFを最後に、科学ではなく
芸術の道に戻ろうと決めていました。

えー、もう研究はしないの?
と思ってしまいました。

インテルISEFで活躍できるくらい才能があるのに!と
余計なお世話ですが、心配になってしまいました。

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