ハンガリーのカロチャ刺繍です。
ハンガリーの民族衣装で、女の子が身に着けている
エプロンがとてもかわいくて、ずっと気になっていた
カロチャ刺繍。
「ハンガリーの小さな花刺しゅう」(マガジンランド)という本を参考に
刺繍してみました。
ハンガリーのカロチャという町は、人口18000人、
首都ブタペストから120km南で、ドナウ川の近くに位置します。
パプリカの栽培で有名だそうで、カロチャ刺繍にも
パプリカの図案もあります。
この本の図案は写しやすく、サイズもちょうど良いです。
ハンガリーの刺繍では、コットン100%の縒りがかかった糸を
使い、やや太めだそうです。
日本ではなかなか手に入らないそうなので、
この本では、DMCコットンパール8番の糸で紹介されています。
私の家の近所には、コットンパールの糸が置いていなかったので、
こちらも越前屋さんのオンラインショップで購入しました。
コロンと丸くまかれた糸が、とても可愛らしいです!
まずは、赤いバラの刺繍をしてみました。
図案を写します。
チャコエースのムーンベールと図案写しマーカーです。
生地は、白い麻にしました。
刺繍糸はすべてDMCコットンパール8番です。
666番
699番
703番
742番
743番
798番
799番
814番
この図案では、花びらや葉っぱはサテンステッチ。
茎の部分がアウトラインステッチです。
もう一冊、
「ハンガリーのかわいい刺しゅう」(チャルカ)
という本も読みました。
こちらには、
カロチャ刺しゅう、マチョー刺しゅう、ベレグ刺しゅう、
ブジャーク刺しゅうが載っています。
それぞれの刺しゅうについて、現地の刺しゅう名人のおばあちゃん達が
教えてくれていて、とても面白かったです。
カロチャ刺しゅうは、昔は白地に白い糸で刺しゅうされていて、
染色技術の進歩により、現在のようなカラフルな刺しゅうへと変化した
そうです。
そして、刺しゅうの周りはミシンをつかってレースのように仕立てる
ようです。
刺しゅう枠を使わずに、ゆったり刺しゅうしつつ、糸目をきれいに揃えるのが
名人の技だそうです。
(私は枠を使って刺しゅうしました・・・)
という項目で、ハンガリーの歴史について書かれていました。
引用します。
ハンガリーの周囲はスラヴやラテン民族の国々ですが、なぜかハンガリー1カ国
だけはアジアからヨーロッパに移住してきた人たちと言われています。
9世紀ごろ、アジアに住んでいた騎馬民族のマジャル人がウラル山脈を越えて
東から西へ、アジアからヨーロッパへと移動し、最終的に今のハンガリーである
土地に落ち着きました。
(中略)
ハンガリーの人たちは、自分たちの先祖がアジアからやってきたマジャル人で
あることを大切にしています。遠いアジアからヨーロッパの真ん中まで、
長い距離を移動する間に見てきた美しい物を取り入れ、アジアに由来する伝統と
混ぜ合わせて、独特の風習や文化を築き上げてきました。その一つが民族衣装です。
りっぱな衣装をつくるための材料や技術を、何世紀もの時をかけて培ってきたのです。
とありました。
ハンガリーの先祖がアジア人と知り、なんだか嬉しくなりました!
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